道民公開講座 超満員の200名が熱心に討論

北海道においても未曾有の少子社会を迎える中、子育て支援における母子保健の重要性は年々高まってきています。子ども達が健やかに成長、発育できることは、誰もが共通した願いです。

母子歯科保健領域においても、従来からむし歯予防のための乳幼児歯科健診、歯科保健指導等が取り組まれてきたところですが、近年の母子保健領域においては、母乳育児への考え方の変化や子ども達の食生活を見直す食育の推進等、母子歯科保健指導といえども、歯科領域の考えだけでは適切な指導ができない状況となっています。

このため、今回の研修では、母子保健対策の第一線でご活躍されている小児科医、保健師、栄養士、歯科医師から、各職種の専門家の方々をパネリストとしてお招きし、関係職種で見解が若干異なる事例が報告されている母乳、指しゃぶり、清涼飲料水等をディスカッションをテーマとし、母子歯科保健に関わる幅広い関係職種を対象とした研修を下記のとおり開催しました。

母子歯科保健関係職種の歯科医師、歯科衛生士、保健師、栄養士、学生が多数参加しました。

「今だから問う!母子歯科保健指導最前線 
〜指しゃぶり、母乳、スポーツドリンク等を徹底討論〜」 

パネリスト 
・「母乳はむし歯の原因か? 清涼飲料水はなぜむし歯の原因となるか?」 
  北海道大学大学院歯学研究科 講師 兼平 孝 
・「指しゃぶり、おしゃぶりが咬合に及ぼす影響」 
  北海道倶知安保健所 主任技師 丹下 貴司 
・「母子保健指導の実際」 
  ながの小児科 院長 長野 省五 
・「授乳・離乳の支援ガイド」について 
  北海道岩見沢保健所 主任保健師 弓野 壽子 
・「乳首から固形食まで?子ども達の食育を考える」 
  北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主査(健康増進)千葉 昌樹 

パネルディスカッション 
・〜指しゃぶり、母乳、スポーツドリンク等を徹底討論〜 
座長 北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主任技師 秋野 憲一 

場所 北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目 ) 
日時 6月30日(土)16:30〜18:50 
主催 北海道子供の歯を守る会 
後援 北海道 (社)北海道歯科医師会 (社)北海道歯科衛生士会