食品からでは、米やパンからフッ素の摂取が多い

むし歯は、口の中のばい菌が砂糖類を材料に酸を作り、その酸で、歯が溶けていきます。しかし、唾液の中にフッ素があると、酸によって歯が溶けるのを防いでくれます。 

現在、欧米や豪州、韓国など世界約60カ国の水道水には、むし歯予防のため適量のフッ素が配合されています。水道水にフッ素が配合されると、その国で作られる加工食品にもフッ素が含まれるようになるので、それらを飲食する事によって、消化器からフッ素が吸収され、血液にのって唾液に出てきます。ゆえに、唾液のフッ素濃度が高くなり、むし歯予防に効果を発揮します。 

フッ素は、一般の食品にも含まれており、一番多く摂取する食品は、主食である米やパンからです。しかし、これらから取るフッ素の量では、むし歯予防に足りないので、他から1日に1mgのフッ素を取ることが推奨されています。    

日本も、30年前はフッ素入り歯磨剤の普及率は15%前後でしたが、現在、88%まで向上しています。むし歯予防にフッ素の利用を!

佐賀県の掛園 浩先生のホームページから。