北海道子供の歯を守る会 第94回研修会 今年も!『youtubeでも見れちゃう』会員研修会!のおしらせです(*^^)v

◇演題

北海道で水道水のフロリデーションは可能か?

◇日 時 令和3年11月14日(日)10:00~11:30

◇講演者 千葉 逸朗先生(北海道医療大学口腔衛生学講座客員教授)

◇主 催 北海道子供の歯を守る会

◇ご視聴方法

本ウェブサイト上でのオンライン開催です。会員以外の方のご視聴、ご参加歓迎いたします。参加費無料、申し込み不要です

◇抄録

フッ化物の応用は、比較的容易な手段で、経済格差を乗り越えて口腔の健康を守る方法として推奨されてきました。平成21年より当別町のこども園で開始したフッ化物洗口事業は、年を追うごとに拡大し、約9年の歳月をかけて町内の中学3年生にまでその恩恵に浴することとなりました。その結果、齲蝕の数は順調に減少し、このまま進んでいくと思われました。しかしながら新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延で、全てが休止を余儀なくされ、状況は元の状態に戻りつつあります。導入に多くの時間と労力を要したにも関わらず、COVID-19の感染を予防するためとは言え、止まる時はあっけないものです。日本口腔衛生学会からの提言も虚しく響き、保健事業の難しさを実感しています。 このような状況下でも、常に子供たちの口腔保健を考えるのが我々歯科医療関係者のスタンスです。そこで、コロナを乗り越えて口腔保健を向上させる手段の一つとしての水道水のフロリデーションに注目し、道内で実施できる可能性について考えてみたいと思います。日本においては、昭和27年から40年まで京都市山科地区や、沖縄県(昭和32~47年)、三重県朝日町(昭和42~46年)でも一時的に実施されていたことがありますが、残念ながら現在は行われていません。 CDC(Center for Disease Control and Prevention)は水道水フロリデーションを「20世紀の十大公衆衛生業績」の一つとして掲げ、米国では給水人口の75%がその恩恵に浴しています。ADA(American Dental Association)ではFluoridation Factsという冊子でその恩恵、安全性、実際の方法、費用などについて論じています。今回はその内容について収載されているエビデンスを紐解きながら、皆さんと議論してみたいと思います。

Coming soon…