主催研修会のご報告

平成25年2月23日、北海道歯科医師会館4階第1会議室にて、本会理事で北海道保健福祉部健康安全局主任技師の丹下貴司先生、 北海道宗谷保健福祉事務所保健福祉部の高橋収先生をお招きして、北海道子供の歯を守る会主催研修会が開かれました。当日の天候にも恵まれ、本会会員を含む25名にご参加いただき、講演後には、活発な質疑応答も行われ、盛会のうちに終了いたしました。以下に内容をご報告いたします。

新学期に向けておさらいしよう?フッ化物洗口のQ&A? 

北海道では幼稚園、小学校におけるフッ化物洗口が普及してきており、新年度を迎えるにあたって、再度フッ化物洗口に対する知識を各テーマに分けて復習しました。 

A. フッ化物・フッ化ナトリウム 
薬局で購入できるのか? 
ガラスを溶かすと聞いたが本当か? 
フライパン等のフッ素コーティングとは違うものなのか? 

B. 昨今のフッ化物応用 
国内や道内の実施状況はどうか? 
日本でも水道水フッ化物濃度調整をしていたそうですが、なぜやめたのか? 
どうしてフッ化物洗口が普及しないのか? 

C. むし歯の状況 
世界のむし歯の状況 
日本・北海道のむし歯 

D. むし歯予防 
お茶による洗口 
フッ化物配合歯磨剤 

E. 安全性 
WHOのテクニカルレポート 
米国のフロリデーション 

F. 環境問題 
各種法規との関係 
廃棄について 

G. 試薬と市販製剤 
試薬の採用 
製剤の倍量使用 

H. 薬剤の分包・洗口液の調整 
薬剤の計量・分包 
指示書 

I. 薬剤の保管(管理) 
フッ化物洗口剤の管理 
洗口液の使用期限 

J. フッ化物洗口の位置づけ 
フッ化物洗口は医療行為か 

以上のテーマにおける、フッ化物洗口に関する素朴な疑問に対して、詳細な解説が行われました。(中村光一)

ご講演中の丹下先生

ご講演中の丹下先生 
ご講演中の高橋先生

ご講演中の高橋先生