「第73回 全国学校歯科保健研究大会 2009京都」について

京都にて開催される第73回全国学校歯科保健研究大会の自由集会(フロアシンポジウム)にて「食育・・・学校歯科の やくわり」をメインテーマとしてフッ化物洗口についての討論会が開かれるようです。

フッ化物洗口が、食育を支える大黒柱として認識されるきっかけになることを期待します。

第73回 全国学校歯科保健研究大会 2009京都 公式サイト 

サブテーマ1 
「フッ化物洗口がもたらすものとは?・・・豊かな心と体をはぐくむために」 

趣旨 
 フッ化物洗口は優れたむし歯予防の一手段として、今日多くの学校で行われるようになってきました。でも、学校でフッ化物洗口が行われる理由は、単にむし歯を減らすことだけにあるのでしょうか? 
 子どもたちの豊かな心と体をはぐくむための、学校歯科保健におけるフッ化物洗口の持つ意味について考えてみませんか。 

1ーa フッ化物洗口の基礎、意義 
 なぜ学校でフッ化物洗口なのか? 
 学校でフッ化物洗口を行うということは、単にむし歯の減少を目的とするだけでなく、ヘルスプロモーションの理念に基づいた「生きる力」を育むための、優れた歯科保健教育の教材として意義があり、また、フッ化物洗口を通じて、地域や家庭を含めた学校歯科保健活動全般の活性化にも繋がるものと考えます。 
 ここでは、学校におけるフッ化物洗口の意義について語り合いましょう。 

1ーb フッ化物洗口の普及 
 京都府では昭和51年に北部の小さな小学校で始まったフッ化物洗口が、平成20年末で306施設、78,226人の子どもたちが実施するまで普及しました。当初は行政や学校の先生に協力を求め、保護者の理解を得るために色々な問題に出会いました。しかしその出会いの中で本音をぶつけ、正しい知識を持っていただくことで、よき理解者になっていただきました。 
 実施して数年が経ちますと、子どもたちの口の中、そして歯そのものへの関心が、明らかに変ってきます。むし歯予防で大事なのは、「フッ素」「歯みがき」と答えてくれる子どもたちがここにはいます。 
 卒業する時に、「先生、僕の歯を丈夫に大事にしてくれてありがとう」と子どもたちが言ってくれる喜びを、皆さんとともに分かち合いましょう。